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知っておきたい金魚の病気 |
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ウオ ジラミ症 イカリムシ症 |
白点病 | 水カビ病 (水生菌症) |
ダクチロギルス症 ギロダクチルス症 (吸虫症) |
穴あき病 | まつかさ病 | コスチア症 (細菌性白雲症) |
トリコディーナ症 | 転覆病 | 水あたり (PHショック)・風邪引き |
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粉 末 |
グリーンF | ◎ | ○ | ◎ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||
ニューグリーンF | ◎ | ○ | ◎ | ○ | |||||||||
グリーンFゴールド | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | |||||||||
エルバージュ | ◎ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||||||
パフラジンF | ◎ | ○ | ○ | ○ | |||||||||
レスバーミン | ◎ | ||||||||||||
リフィッシュ | ◎ | ○ | |||||||||||
トロピカルN | ◎ | ○ | |||||||||||
トロピカルゴールド | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ○ | ||||||||
アグテンパウダー | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ||||||||
ハダクリーン | ◎ | ||||||||||||
液 体 |
アグテン | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | |||||||
メチレンブルー水溶液 | ○ | ○ | ◎ | ○ | |||||||||
観パラD | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ◎ | ||||||||
グリーンFゴールドリキッド | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ◎ | ||||||||
マゾテン | ◎ | ◎ | |||||||||||
経 口 投 与 剤 |
パラキソリンF | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ||||||||
パラクリア | ◎ |
ウオジラミ症 イカリムシ症 |
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症 状 | 飛び跳ねたり、体を池の壁や底に擦り付けたりする。 過敏(神経質に)に泳ぐ。1か所に集まってじっとしている。 ※鯉を注意深く観察すると、体表に小さな丸い寄生虫や、鱗と鱗の間に糸屑のような長細い寄生虫が発見できます。 |
対 策 |
池 デミリンは卵、幼虫、成虫すべてに効果があり、この時マゾテン・リフィッシュと併用しても問題ありません。 ※マゾテン・リフィッシュは幼虫のみを駆除し、卵と成虫には効果が無く、10日間隔で3回の反復散布を行ってください。 水槽 ・レスバーミン ・トロピカルN ・トロピカルゴールド ※イカリムシ・ウオジラミに噛まれた傷口から二次感染を防ぐためエルバージュやグリーンFゴールドを追加して薬浴するとなおよい。 |
備 考 | 体やヒレに奇生して、毒液を注入しながら吸血します。 患部は毒液により充血や出血を伴い、穴あき病や水カビ病をを引き起こす事もあります。 大量に奇生されると神経質になってエサを食べなくなり、衰弱し、痩せていきます。 奇生体は目でハッキリ見えるので発見しやすいので、できるだけ専用のピンセットで除去します |
時 期 | 1年中 |
白点病 | |
症 状 | 体表や鰭に、1mm以下の白い粉の固まりのような物が、点々とみられる。 池の壁や底に、体を擦り付けたりする。 |
対 策 | 池 ・メチレンブルー+塩5kg/tで1週間薬浴 ・マラカイトグリーン+塩5kg/tで1週間薬浴 |
備 考 | 体表や鰭、鰓などに1mmほどの白点が表れ、初期では数少ない白点が、数日放置すると、あっという間に全身にひろがり無数の白点で体が覆い尽くされます。 猛烈な勢いで増殖・寄生していく非常に厄介な病気です。 白点虫(繊毛虫:イクチオフチリウス)の刺激により、粘液の過剰分泌がおこりエラの呼吸を阻害されます。 感染された魚は痛みのために、池の壁や底、その他突起物に盛んに体をこすりつけるようになります。 |
時 期 | 水温が不安定の梅雨時期並びに秋口から冬に多発する。 また水換え後の急激な水質の変化や新たな魚の導入時に発生しやすく、様々な理由によりストレスを受けた魚に寄生します。 |
エピスティリス寄生症 |
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症 状 | 初期、体表鱗先に白点病よりやや大きめの米粒大の白点がみられる。 病気が進行するに従い組織が侵され患部周囲充血、鱗の脱落もあり米粒のような白斑が生じる。 重症魚では、患部は赤味を帯びて、鱗が脱落し筋肉が露出し、二次感染すれば穴あき病の様な症状になる。 また、鰭にもよく着生します。 ※鱗表面に着生するので鱗の間から出ている場合は別の病気の可能性がある。 |
対 策 | 池 ・メチレンブルー+塩5kg/t+(レスバーミン・マゾテン・リフィッシュ)の3種類を池に散布して3〜5日間薬浴 水槽・小さな池 アグテン+塩5g/L(+レスバーミン・マゾテン・リフィッシュ・トロピカルN) メチレンブルー水溶液+塩5g/L(+レスバーミン・マゾテン・リフィッシュ・トロピカルN) グリーンF+塩5g/L(+レスバーミン・マゾテン・リフィッシュ・トロピカルN) ニューグリーンF+塩5g/L(+レスバーミン・マゾテン・リフィッシュ・トロピカルN) トロピカルゴールド+塩5g/L ※レスバーミン・マゾテン・リフィッシュ・トロピカルNのいづれかを併用すると効果的です。 ※ツリガネ虫のサイクルにより10日おきに3回繰り返します。 |
備 考 | 水温12℃以上で発生します。 ツリガネ虫(繊毛虫:エピスティリス)が魚体のウロコに着生し、そこが増殖の場となって鱗を食い荒らす病気です。 魚体から栄養を吸収(寄生)する事はなく、着生の場として使用しており、先端の繊毛で水中のバクテリア類を捕食して生活しているので、白い粘質の点は、ツリガネムシがたくさん集まって着生しているものです。 着生された個所は充血を伴い、剥げた鱗から別の感染症を引き起こす場合があります。そのままにしておくとウロコも変形したままになりますので、炎症を起こしているウロコを専用のピンセットで除去することにより、治りが早くなり、綺麗にウロコが再生してきます。 |
時 期 | 春〜秋(入梅季に多く見られる) |
水カビ病 (水生菌症) |
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症 状 | 体表に綿状のカビが着生 (カビ菌糸の確認) |
対 策 |
池 ※治療の際、ヒーター・ボイラー等加温設備で水温を28〜30℃まで上げますと早期治療に繋がります。 |
備 考 | 床に金魚を落とした時や触りすぎて粘膜がはがれたところになりやすい。 冬の期をピークに発生し、水カビ菌(糸状菌:サプロレグニア)によって引き起こり魚の体に綿のようなものが付着する病気です。 綿状にみえる部分は菌糸体とよばれます。この菌糸が魚の表皮細胞に菌糸を伸長させ、養分を吸収し細胞を破壊します。 結果、魚は養分を吸い取られるために浸透圧調整を破壊され、次第に衰弱、斃死します。 尾ぐされ病やエロモナス感染症などが発生し、その患部に水カビが発生するという二次的な疾病として起こりやすいです。 様々な理由により傷ついた魚に水質悪化が重なり、感染する事もあるので、水質悪化を防ぎ、魚に傷を負わせないことが一番。 通常飼育水のなかにはミズカビの種というべき遊走子が常に存在していますが、健康な魚はヌルヌルした粘膜で覆われているため遭遇しても簡単に水カビ病になることはありませんが、輸送中に生じたスレ傷や細菌感染・外部寄生虫により生じた外傷に遊走子が接触すると発病することがあります。このようにミズカビ病は二次的な病気として発生することがあります。 |
時 期 | 秋〜冬期 |
症 状 | 各鰭の先が白くなり切れてボロボロになる。(ひれ腐れ・尾腐れ) 口先が白くただれる。(口腐れ) 口・鰭・尾などが炎症を起こし、腐りはじめている。 綿状の粘塊が付着。(顕微鏡による確認) |
対 策 | グリーンF+塩5g/L 観パラD+エルバージュ+塩5g/L 観パラD+グリーンFゴールド+塩5g/L 観パラD+OTC散+塩5g/L グリーンFゴールドリキッド+塩5g/L 経口投与(餌を食べるなら薬浴と併用して行う。) パラキソリンF・パラザン・オキソリン酸 ※原因生物であるフレキシバクター・カラムナリスは塩分に弱い細菌です。 ※0.5%の塩水浴を併用すると効果的です。 |
備 考 | 外傷などを負った場合、その傷口からフレキシバクター・カラムナリス(滑走細菌類:グラム陰性菌)が感染し、タンパク質分解酵素により患部が次第に溶解していきます。 生息範囲が低温〜高温と広い為、全ての飼育水で発生する可能性があり、非常に感染力が強く、すぐに隔離します。原因は水質悪化による発生が多く、また過密飼育でも同様の理由で多いです。 死魚はすぐに取り出し、水質には常に気を配ること。 |
時 期 |
症 状 | 摂餌不良(餌を食べても吐き出す) 注水部に集まる。(エアレーションの周りに集まる)呼吸が速い(口で呼吸している) 鰓暗赤色・灰色 鰓の一部が白くなったり、小さな黄白色の付着物が見られる ※ エサを食べない・吐き出すといった症状があればまずえら蓋を開け、えらが一部でも白ければすぐに処置。 えらが白いということは血液がいきわたってないため酸素と二酸化炭素のガス交換が出来ていません。(酸欠状態、呼吸困難)すぐにエアレーションを大量にし、呼吸を楽にして、薬浴します。 |
対 策 | 観パラD+エルバージュ+塩5g/L 観パラD+グリーンFゴールド+塩5g/L 観パラD+OTC散+塩5g/L グリーンFゴールドリキッド+塩5g/L ダクチロギルス症・ギロダクチルス症(吸虫症)と見分けがつかないとき(+マゾテンなどの駆虫剤)の併用が効果的です。 観パラD+エルバージュ+塩5g/L(+マゾテン・リフィッシュ・トロピカルN) 観パラD+グリーンFゴールド+塩5g/L(+マゾテン・リフィッシュ・トロピカルN) 観パラD+OTC散+塩5g/L(+マゾテン・リフィッシュ・トロピカルN) ※原因生物であるフレキシバクター・カラムナリスは塩分に弱い細菌です。 ※0.5%の塩水浴を併用すると効果的です。 |
備 考 | フレキシバクター・カラムナリス(滑走細菌類:グラム陰性菌)のエラ病でエラの一部に出血を示し呼吸困難や排泄困難に陥ります。 初期は、寄生虫がエラに寄生して間がない為に症状はほとんどありませんが、進行すると、鰓の一部が白くなったり、小さな黄白色の付着物が見られるために酸欠の症状を示します。この時期に発見・治療が出来ると被害は少なくて済みます。 やがて、鰓蓋が閉じたままとなったり、逆に開きっ放しになったりして、エラは白く変色し崩壊したあと癒着してしまいます。この為、食欲と活動性の低下は一層悪化し、活動性も非常に悪くなる。 末期状態になると、酸欠と体力の低下の為に、体色はどんどん黒ずんで行き、 眼球がくぼんで肉瘤はすぼみ、呼吸回数は減少して、完全に群れから離れて静止する。 やがて、病気は全身に広がり、呼吸困難等で死んでしまう。 原因は水質悪化による発生が多く、また過密飼育でも同様の理由で多いです。 死魚はすぐに取り出し、水質には常に気を配ること。鰓腐れの病魚は呼吸困難になっているので、エアレーションを十分にし、できるだけていねいに扱い、余分な運動をさせないように注意します。 |
時 期 | 春期と秋期 季節の変わり目によく見られます。 |
ダクチロギルス症 ギロダクチルス症(吸虫症) |
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症 状 | 摂餌不良(餌を食べても吐き出す) 注水部に集まる。(エアレーションの周りに集まる) 行動不活発 魚に落ち着きがなくなる。 呼吸が速い。 エラ蓋が変形したり完全閉じてしまう。 突然狂った様に暴れる。 ※ エサを食べない・吐き出すといった症状があればまずえら蓋を開け、えらが一部でも白ければすぐに処置。 えらが白いということは血液がいきわたってないため酸素と二酸化炭素のガス交換が出来ていません。(酸欠状態、呼吸困難)すぐにエアレーションを大量にし、呼吸を楽にして、薬浴します。 |
対 策 | マゾテン リフィッシュ トロピカルN トロピカルゴールド ハダクリーン パラクリア ※カラムナリス症(鰓腐れ病)と見分けがつかないとき マゾテン(+エルバージュ+塩5g/L) リフィッシュ(+エルバージュ+塩5g/L) トロピカルN(+エルバージュ+塩5g/L) トロピカルゴールド(+エルバージュ+塩5g/L) ※症状ではカラムナリス症(鰓腐れ病)と見分けがつかない場合が多いので、エルバージュ+塩5g/Lの併用が効果的です。 |
備 考 | ダクチロギルスやギロダクチルスと呼ばれる寄生虫(扁性動物の吸虫類で単世代吸虫)が0.2〜1.5mm程の突起をエラの上皮に差し込んで固着寄生しておこる病気です。 ギロダクチルスが増えるとヒレ・体表にも寄生します。 エラの組織を食べて崩壊させる事で肥厚・変形が起こり呼吸困難となり、エサを食べずに死んでしまいます。 飼育水管理の怠慢による亜硝酸値の上昇も一因です。 魚自体が持ち込む場合が多いので必ず薬浴などをし様子をみましょう。 |
時 期 | ギロダクチルス:秋〜春の低水温時 ダクチロギルス:春〜夏の高温時 |
穴あき病 | |
症 状 | 体表にスプーンでえぐったように 筋肉が露出する 腹部、背部、尾柄部などに潰瘍ができ、穴があいたように見える。 |
対 策 | 観パラD+エルバージュ+塩5g/L 観パラD+グリーンFゴールド+塩5g/L 観パラD+OTC散+塩5g/L グリーンFゴールドリキッド+塩5g/L 経口投与(餌を食べるなら薬浴と併用して行う。) パラキソリンF・パラザン・オキソリン酸 ※患部のウロコや膿を摘出し、腐乱した皮膚を切り取りった後に薬浴させます。 患部のウロコはそのままにしておくと変形したままになりますので、炎症を起こしているウロコを専用のピンセットで除去すると治りがキレイです。 |
備 考 | 非運動性エロモナス菌の細菌感染により発病する病気。 エロモナス菌には運動性のものと非運動性のものが存在し、この病気は非運動性エロモナス菌が起因します。非運動性エロモナス菌は高温に弱いため、水温を28〜30度に上昇させることで治りが早くなります。 エロモナス菌は淡水中の常在菌で、 鞭毛を持たずに運動しないサルモニシダ(穴あき病の原因菌)と、 鞭毛で運動するハイドロフィラ(松かさ病の原因菌)があります。 サルモニシダ(穴あき病の原因菌)は20℃程度の低水温を好み、 ハイドロフィラ(松かさ病の原因菌は25〜30度程度を好むと言う違いがありますが、 共通する事として、強い病原性が無い為に、健康な魚が感染して発症する事は少なく、 水質悪化(PHの降下)により菌が異常発生した時などや外傷や体調の低下などが生じた場合に、接触感染して発病します。また環境に対するストレスが引き金になることもあります。 |
時 期 | 1年中 |
まつかさ病 | |
症 状 | 体が松ぼっくりの様に腫上がり、体全体のウロコが立つ。 眼球が突出している。 |
対 策 | 観パラD+エルバージュ+塩5g/L 観パラD+グリーンFゴールド+塩5g/L 観パラD+OTC散+塩5g/L グリーンFゴールドリキッド+塩5g/L 経口投与(餌を食べるなら薬浴と併用して行う。) パラキソリンF・パラザン・オキソリン酸 |
備 考 | 運動性エロモナス菌(グラム陰性菌)の細菌感染により発病する病気。 エロモナス菌には運動性のものと非運動性のものが存在し、この病気は運動性エロモナス菌が起因します。飼育水内はおろか魚体内(健康な殆どの魚の腸内には運動性エロモナスが存在します。)にも生息する常在菌です。 進行すると手遅れになる場合が多く、水質には常に気を使います。 この病気がでるのは、飼育水の管理が悪い証拠です。 運動性エロモナス菌は、25〜30度の水温でもっとも活発になります。 この病気は伝染性は強くはないですが病原菌が増えますと感染してしまうことがあります。 感染が強くない理由には、この菌の水溶性褐色色素の産生能力が弱く、世代を継続すると産生しなります。口の潰瘍、尾ぐされ、ヒレぐされ等が部分的に出てから全身感染の眼球突出や穴あき病、松かさ病と進む場合があります。 初期的には魚は食欲もありますし動作や泳ぎも少し鈍いかなと感じる程度ですが体表や尾鰭でほんの少し盛り上がった状態になり、その部分が血で滲んだように赤色になります。 表現では小さいニキビの先が赤くなる感じです。 だんだんと動きが鈍くなって来て潰瘍からくる平行失調、エラが冒されてなる低酸素症、エロモナスからでる毒素による身体機能喪失からなる敗血症や内出血、腹膜炎、内臓の機能喪失等から死亡してしまいます。 エロモナス菌は淡水中の常在菌で、 鞭毛を持たずに運動しないサルモニシダ(穴あき病の原因菌)と、 鞭毛で運動するハイドロフィラ(松かさ病の原因菌)があります。 サルモニシダ(穴あき病の原因菌)は20℃程度の低水温を好み、 ハイドロフィラ(松かさ病の原因菌は25〜30度程度を好むと言う違いがありますが、 共通する事として、強い病原性が無い為に、健康な魚が感染して発症する事は少なく、 水質悪化(PHの降下)により菌が異常発生した時などや外傷や体調の低下などが生じた場合に、接触感染して発病します。また環境に対するストレスが引き金になることもあります。 |
時 期 | 1年中 |
コスチア症(白雲症) | |
症 状 | 体表・鱗からの出血・充血 体に鞭毛虫が奇生してツヤが無くなり、粘液の過剰分泌で白雲のような斑ができる。 体表が白くなる |
対 策 | 水槽・小さな池 ・ニューグリーンF+塩6g/L ・アグテン+塩6g/L ・メチレンブルー水溶液+塩6g/L ・グリーンF+塩6g/L ・ニューグリーンF+塩6g/L ・トロピカルゴールド+塩6g/L |
備 考 | 俗に言う風邪引きです。 低水温へ急変の為に、鞭毛虫であるコスティアや繊毛虫のキロドネラの寄生し、粘膜が刺激を受けて過剰分泌された病気です。 白雲とは寄生虫(コスティア・キロドネラ)の刺激により過剰分泌された粘液で、この粘液をエサとして増殖します。エラに寄生されると窒息死してしまいます。 栄養不足や衰弱した個体に発生します。 餌をバランスよく与えていれば滅多に発生しません。 症状が進んだ重症の場合、体調を落としたり表皮に炎症が起きたりして、二次感染を起こすので注意。 発見した時には大体、白点病・トリコディーナ症などの合併症状であることが多いです。 |
時 期 | 晩秋〜冬〜早春の気温が低い不安定な時期。 |
トリコディーナ症 | |
症 状 | 頭などの体表の部分が白くなる 体表・鱗が充血する |
対 策 |
水槽・小さな池 ・ニューグリーンF+塩5g/L ・アグテン+塩5g/L ・メチレンブルー水溶液+塩5g/L ・グリーンF+塩5g/L ・ニューグリーンF+塩5g/L ・トロピカルゴールド+塩5g/L |
備 考 | 俗に言う風邪引きです。 これはトリーコディーナすなわちサイクロキータが寄生している為です。 コスチアやキロドネラもこの症状に良く似ています。他から入れた魚は必ずお土産を持ってきますから注意して下さい。 発見した時には大体、白点病・コスチア症(白雲症)などの合併症状であることが多いです。 |
時 期 | 晩秋〜冬〜早春の気温が低い不安定な時期。 |
転覆病 | |
症 状 | 腹を上にひっくり返る |
対 策 | 観パラD+エルバージュ+塩5g/L 観パラD+グリーンFゴールド+塩5g/L 観パラD+OTC散+塩5g/L グリーンFゴールドリキッド+塩5g/L ※発病してから間が無い金魚ほど回復することが知られている。 ※水面に露出した腹はただれ、その部分に細菌が感染する場合もありますので、エルバージュで保護します。 |
備 考 | 流金やオランダシシガシラのような丸い体形をした金魚によく見られます。 肥満(えさのやりすぎ)・消化不良が原因と考えられています。 他の病気と違って餌を食べ、すぐに死ぬことは無く、又他の金魚にうつる事も無い。 餌のやり過ぎにより浮き袋を圧迫し、うまく機能せず発生すると考えられ、左右2個ある浮き袋の片方又は両方に異常が生じてバランスがとれず転覆します。 水温が15℃以下の時に多く発生します。 調子が悪いなと思ったら、すぐにエサを止め、様子を見ましょう。 水温を25℃以上にし、新陳代謝を活発にする。 過度の愛情によりエサを与え過ぎてしまっている時に良くなります。 愛情を注ぐのは非常に良いことですが、金魚への給餌は腹八分目いや、腹六分目くらいがちょうど良いです。 |
時 期 |
水あたり(PHショック)・風邪引き | |
症 状 |
飛び跳ねたり、体を池の壁や底に擦り付けたりする。 |
対 策 |
水槽・小さな池 ・グリーンFゴールドリキッド+塩5g/L ・観パラD+エルバージュ+塩5g/L ・観パラD+グリーンFゴールド+塩5g/L ・観パラD+水産用OTC散(テラマイシン)+塩5g/L |
備 考 | 新規購入時や移動時等、春・秋季節の変わり目(昼夜の温度差が激しい時期)に 水質(環境)が急に変わった事によって、自身が持つ生体防御反応により、 充血したり肌がボロボロになって衰弱しまいます。 金魚は自身の体を守るために、大量に粘液を出してバリアをはろうとしますがこれは、 金魚の体液を使いますので、浸透圧調整機能がバランスを崩し、 金魚の周りの淡水が体内に入って体液が薄くなると、粘膜が造れなくなり衰弱して粘膜がはがれて 体全体が充血して焼けたような状態になります。 PHショックも広い意味で水あたりと同義です。 水素イオン濃度の違いで多くの鯉は環境変化によるストレスにより内臓を痛めたりエラの粘膜がやられて最悪呼吸困難となり死亡する場合もありますし、体表の粘膜ははがれ出血を伴う事もあります。 新しく金魚を購入した時や移動するときは水あたり予防として必ず0.5%塩水浴(塩5kg/t)を行う。 |
時 期 | 金魚の新規購入時や移動時など 春・秋季節の変わり目(昼夜の温度差が激しい時期) |