旅館の庭池 FRP防水工事
池の漏水が激しいので防水をして欲しい
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工事前 |
工事前の池環境
京都駅前にある旅館 銀閣様よりご依頼が有りました。
水漏れが頻繁に発生しておりましたので、FRP防水でのご提案をさせていただきました。
工事中錦鯉は一時預かり池へ避難させます。
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池清掃 |
池の水を抜きます。
水中ポンプセットを使用し、池の水をどんどん抜いてゆきます。
大容量ですので池水の汲み上げ、排水、水抜き 濾過槽の掃除用に、便利なアイテムです。
水中ポンプセット→こちら
苔がたくさん付着していますので、下地処理する前に、高圧洗浄機で池を清掃します。
池清掃後 コケがとれてキレイになりました。
洗浄後 苔で見えなかった大きなクラックなどがたくさん発見しました。
水漏れの原因となる箇所が多数存在します。
錦鯉は一時ストック池に避難させます。
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下地処理 |
水面をレーザーで測定し、決めます。
クラックや穴は全て埋めてゆきます。
防水工事の場合は下地処理が肝心です。
下地がしっかりしていないと最良の防水層になりません。
ガラスマットが敷きやすいように凸凹も埋めて滑らかにします。
しばらく乾燥させます。
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FRP防水(ガラスマット敷設) |
FRPとは・・・
FRPとは繊維強化プラスチック(Fiberglass Reinforced Plastics)の略称で、
ガラス繊維などの強化材(補強材)で補強したプラスチック、という意味です。
FRPは強度・耐水性・成型性など数々の優れた特性を持っていることから、
例えば船舶、水槽、バスタブ、波板、自動車、屋根材等として広く使用されています。
FRP防水は、優れたFRPの特性を防水分野に応用したもので、
防水層は軽量かつ強靭、耐熱性・耐食性・耐候性などに優れているという特長があります。
FRP防水は、液状の不飽和ポリエステル樹脂に硬化剤を加えて混合し、
この混合物をガラス繊維などの補強材と組み合わせて一体にさせることで
積層強化された被覆防水層を形成します。
従って出来上がった防水層は、継ぎ目のないシームレスな層となり、
外観的にもきれいな仕上がりとなります。
先にポリエステル樹脂を下塗りしてからポリエステル樹脂を含浸させたハケやローラーで
ガラス繊維のマットを全面に密着させて貼り付けます。
しばらくすると硬化が始まり、固くなってゆき、防水面が出来上がります。
この工程を2回行い、より強固に仕上げてゆきます。
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ゲルコート(黒色) |
錦鯉をより見栄え良く、健康に育成できるよう。黒色を塗ります。
黒色が錦鯉にとって一番落ち着く色で、綺麗に見え引き立ちます。
ほかの色は錦鯉が落ち着かず、キワがぼけ綺麗に見えません。
水を張ってない状態だと黒一色で、不気味だなぁと思うかもしれませんが、ご安心下さい。
逆に池に明るい色を塗ると錦鯉が落ち着かず、キワがぼけ綺麗に見えません。
また、池自体が強調されすぎて周りの景色とのバランスが崩れてしまいます。
水色とか塗る池があるそうですが、時間が経つとコケがつくのでむしろ意味が無くなります。
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水張り・濾過試運転 |
水を張ってゆきます。
漏水検査 大丈夫です。 水漏れはありません。
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完成 |
今回の現場は京都駅前にある 旅館 銀閣様
館内の茶室へとつながる庭園には錦鯉がたわむれ、
京都の旅館ならではの風情ある庭池があり、
滞在中のほっとしたやすらぎの空間となっております。
旅館 銀閣
〒600-8216
京都市下京区烏丸通七条下ル東塩小路町709番地
TEL:075-371-5252
HP:http://www.ginkaku.com
ブログでも製作工程公開中!!http://ameblo.jp/koibest/entry-11906208247.html
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世界に誇る日本文化!『錦鯉』
錦鯉が泳ぐ庭園を目玉にして集客UP!!
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錦鯉は海外ではとても人気ですので、
錦鯉が泳ぐ旅館を目当てに日本に来られる方も多くなってきております。
施設に錦鯉がいるというだけで集客に大きな変化が生まれているそう、、、
これからは錦鯉の鑑賞できる施設がキーワードになりそうですね。。。
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